メジロのノートを開き読み返した
「 暗闇が広がる田舎の駅
コウモリたちも見えないほど暗い
屋根のないただ石の台座だけの駅に一両編成の電車が止まった
窓から光が零れ落ちる
真っ暗な田舎にポツンと光る電車の灯り
真っ暗な世界におとぎの国の光が溢れる 」
という言葉が書かれていた
千と千尋の神隠しの映画に出てくるシーンで
湯婆母(ゆばあば)の妹の家に向かう電車のようであって素敵だった
夏目漱石はイギリスへ留学した時、イギリス人の主張の強さや我の強さに唖然としてノイローゼになったらしい
日本に帰ってきて私を問い直し小説を書き始めたのだという
この話が好きだ